
ウィリーに興味を持ち始めた方は、道路にテールを擦り付けて火花を散らしている様子を一度は見たことがあるでしょう。
これはテールスクラッチやスクレイプという技です。
スクレイプとは、減速角の限界までウィリーの角度を上げて12bar、ウィリーバーと呼ばれるパーツの末端部分を地面に擦り付ける技です。
スクレイプはスタントライディングのコンペティションやイベントで見た目のインパクトを与えるために採用される技です。
最近では末端にチタンがついたウィリーバーが主流になっています。
チタンを取り付けているとド派手に火花を散らすことができます。
ステンレスやアルミだと火花は出ません(^^;)

テールスクラッチのやり方
ウィリー初心者の方はまずこちらの記事をご覧ください。
減速角に自由に入れれるようになってきたら、ウィリー最大の角度を目指しましょう。
あとは恐怖心と気合いの戦いです。
自分が試したやり方は2つあってそれを紹介します。
ブレーキを踏まないだけ
ブレーキを踏まなければ捲れる所まで角度が付くので確実にテールスクラッチができます。
はい、勿論危険ですしバイクも壊れます。笑
なので、推奨しませんがどうしても成功しない方はギリギリまでブレーキを我慢しましょう!
速度を乗せて惰性のまま角度を付けてテールを擦る
減速角に入れてからは気合いですね。
ある程度速度を出している状態で減速角に入れ、ブレーキを緩めてアクセルをオフにします。そこでフロントが落ちるようならそこはまだ角度が足りていません。
まずはアクセルオフでフロントを落とさずにそのまま進む角度を体に染みつけてください。
その角度がわかったら、アクセルオフの惰性で進んだまま後ろに荷重をかけます。
体がふわっとする感じがすると思います。玉ヒュンとも言う。
テールスクラッチはそのまま後ろに荷重をかけ続け、テールが地面に当たるまでブレーキを我慢します。一番大事!
怖い!と思っても、ガリガリ!!って聞こえるまでは当たってないので、気合いを入れなおしましょう。
怖くて反射的にブレーキを踏んでしまう人がほとんどです。ここは我慢するしかありません
動画を撮って徐々に角度を上げていきましょう。
角度を付けれるようになっても難しいのが、テールスクラッチした後の直線への復帰方法です。
ブレーキを踏みすぎるとエンスト、踏まなすぎるとそのまま捲れる可能性があります。
ここから先はもう感覚になります。
まとめ
今回は、バイクのテールスクラッチのやり方について詳しく解説をしました。
文章で説明しても最後は体で覚えるしかありません。
何度も練習をしていくうちに恐怖心に慣れていくしかありません。
無理に粘らずに怖いなと思ったらフットブレーキを踏んでバイクの角度を落としましょう。
テールスクラッチの角度で減速しすぎてその角度のままエンストしてしまった場合、バイクが縦から横倒しで足に降ってくる場合があります。くるぶしを砕いてる人を何人か知っています。
転けそうになった場合は、下手に踏ん張らずにバイクは捨てて体を最優先!どうにかして足をバイクの下に入らないように逃げるしかありません…
自由にテールスクラッチができるくらい余裕ができたら、ブレーキの微調整をする余裕が出てきます。
最初は角度を付ける事に精一杯でブレーキのことなんて考えれないかませんが、慣れると必ず考える余裕ができます。それまでコツコツ練習を続けましょう!