ウィリー初心者向けに練習方法の講座【後編】

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今回はバイクでのウィリー初心者向けに練習方法を解説していきます。

ウィリー初心者向けに練習方法の講座【前編】の続きなので、まだ読んでいない方は先に前編をご覧ください!

後編では安定角から直線ウィリーで長距離を走れるようになるまでの練習方法やコツを解説します。

ここからは更にレベルが上がるので、それなりに時間もかかります。

自分は直線ウィリーを持続するのに半年くらいかかりました。続けていればどこかのタイミングで、この感覚か!っていう感じで急に上達します(マジで)。

とにかく諦めずに続けてください!あまり考えずに、おりゃー!の勢いが大事な時もあります(笑)

はじめに

練習する前にアイドリングを少し上げてみましょう。

ノーマルアイドル+1,000~1,500rpmくらいでいいと思います。アイドリングを上げておくことでアクセルオフ時のエンブレを抑制できます。

ノーマルアイドルのままだとエンブレが効きすぎて、フロントが落ちやすくなるのでその動きを少なくできます。

フロントアップに慣れる前にアイドリングを上げると、ビックリしてリアブレーキから足が離れてブレーキを踏めずに捲れてしまう場合があります。

アイドルを上げていると転倒しているとバイクだけ進んで派手に散ったり、バイクが単独で走ることがあります。(経験談)

そのため、ある程度操作に慣れてからをおすすめします。

無い場合はそのままでも大丈夫ですが、可能ならアイドルスクリューを取り付けてください。

安定角を少し(5秒)キープする

自分はこの段階で減速角に入れる練習(ステップ3)をしましたが、人によってはつまらなく感じるので先に距離を走れるようになる方法で進めていきます。

安定角に入れれるようになったら、安定角をキープする練習をします。

理論上安定角をキープすればウィリーを持続出来ますが、アクセルとブレーキの微調整が必須になってきます。

そこで必ず覚えてほしいのが"パーシャル状態"です。

パーシャル状態とはアクセルを一定にして加速も減速も行わない状態です。

ピンと来ない方は速度を30キロに固定して走ってください。アクセルを一定のまま進んでいると思います。

そのパーシャル状態でウィリーをします。

前述したように、ウィリーにはアクセルとブレーキの微調整が必要です。

2つとも気にすると難しいので、まずはアクセルは固定してブレーキの微調整の練習をします

ブレーキを覚えれたらアクセルは多少荒くてもなんとかなります。ミスってアクセル全開にしてしまった時以外は「ブレーキを踏める=捲れない」ので、この段階でブレーキの感覚をしっかり身につけましょう。

練習方法としては、安定角まで上げたらアクセルを固定、ブレーキだけで安定角を持続させます。この感覚を教えるのはとても難しくて言語化しづらいのですが、チョンチョン or 一定です。

アクセルの説明も難しいのですが、固定する開度は、上げた時のままかやや戻しくらいです。フロントを上げた時よりアクセルは開けないでください。ブレーキ踏んでも開けすぎると捲れます。

とくかく、何度も挑戦して安定角を維持するブレーキの力加減を体で覚えてください。

コツはひたすら練習するしかありません。

アクセルをパーシャルで、ブレーキは軽くチョンチョンです。

安定角を持続させようとしてレブまで吹け上がりながら着地することがあると思いますが、それはアクセルのパーシャルが出来ていないので、吹け上がらないように一気に安定角まで入れてブレーキで調整しましょう。

ポイント

・パーシャル状態をキープ
・ブレーキは軽く(チョンチョン)
・アクセルは開けすぎない

加速角と安定角に交互に入れて更に距離を伸ばす

安定角の維持ができるようになったら、加速角も使っていきましょう。

これまでは加速角はダメというイメージだったと思うのですが、このステップでは加速角も活用していきます。

安定角に入れ続ける練習をしましたが、パーシャルでブレーキを長時間一定にし続けるのはかなり難しいです。

慣れないうちはパーシャルで安定角をキープしようとしても、長い距離を走っていると集中力が欠けたり路面等の影響で一定が保てなくなりフロントが落ちてしまうと思います。

なので敢えて加速角を使って、フロントが落ちても対処できるように練習します。簡単に言えばフロントが落ちると思ったら、アクセルを少し開けてブレーキを抜きます。

ウィリー時の加速角と安定角のフロントフォークの角度の違い

この角度を使います。

練習方法は、今までのように一気に安定角に入れるのではなく、加速角を少し維持したあとにブレーキを抜いて安定角に入れます。

安定角に入った瞬間にアクセルオフにします。

アクセルを入れていないのにスーッと進む感じがわかると思います。アクセルオフの"惰性"を利用します。そして安定角に入ったらすぐにブレーキの微調整で安定角をキープします。

キープ出来てると思ったら、アクセルを抜いて、加速角に入れます。少しフロントが下がったと感じたら再度ブレーキを抜いてアクセルを少し開けて安定角に入ったらアクセルオフ。また惰性で進みます。これの繰り返しです。

このステップで完全にアクセルをオフにしても進める角度を覚えてください。これが出来るだけで直線ウィリーは相当楽になります。

しかしパーシャル状態を続ける方が直線ウィリーは楽なので、両方練習しましょう。

ウィリーって簡単じゃん!って思うようになったら、初心者ウィリーの最終ステップです。

ポイント

・アクセルを少しだけ使う
・ブレーキを少し抜く
・パーシャルも同時に練習する

減速角に入れる

ウィリー初心者の最終ステップは減速角に入れることです。

安定角に自由に入れれるようになったあとは、減速角に挑戦します。

前項で、惰性ウィリーを覚えたと思います。そ

の惰性のまま安定角で踏んでいたブレーキを”我慢”します。加えて肘を伸ばしきって後ろ荷重になると更に角度を付けやすいです。

ウィリー時の加速角と安定角と減速角のフロントフォークの角度の違い

ここからは青の角度を使います。

はい、気合いです。

目標にしてほしい角度はこれくらいです。

スクレイプに失敗している様子

右手に注目してください。アクセルをオフにしています。
しかしスクレイプまではあと一歩及ばず!残念〜!

アクセルオフにしている様子

アクセルオフでも減速角には入れれます。

アクセルを開けていたら手の甲が上ではなく左を向いているはずです。

どんなやり方をしようが減速角に入れるのは気合いなのですが、惰性のまま肘を伸ばして後ろ荷重&ブレーキを緩めて角度を付けるのでアクセルの操作が不要になります。

アクセルがば開けで本当に気合いだけで減速角に入れるより遥かに安全です。

語ることはありません。アクセルオフで惰性のまま気合いで安定角を超えてください!

やってる本人は怖いですが、はたから見たら意外と角度が余裕だったりします。いけます。超えれます。

減速角に入れて減速するのがわかったら、ステップ2のやり方で加速角から安定角を超えて減速角、また加速角から減速角を繰り返してください。自由に加速角~減速角を行き来できるようになるまで練習しましょう!

このステップまでいけば直線ウィリーで長距離を走れるようになっていることでしょう!

減速角を覚えたら、さらに応用技のスクレイプもすぐにできるでしょう。

ポイント

・気合い
・ブレーキを我慢
・後ろ荷重を意識する

まとめ

以上で初心者向け練習方法の講座は終了です。

かなり細かく説明してみましたが、いかがでしたでしょうか?気合いじゃなくてもっとちゃんと説明しろよ!って聞こえてきそうなのですが、本当に気合いが大事なんです。

このままの流れでスクレイプ、ワンフットウィリーの練習をおすすめします。

この2つをクリアしたら、次はウィリーサークルに挑戦してみましょう!

ウィリーは感覚です。

感覚を失わないためにも毎日バイクに乗りましょう!初心者のころは1日乗らないだけでも恐怖心がぶり返して、振り出しに戻ることもあるので仕事終わりなど、軽い運動がてら10分間だけでも練習するのをおすすめします。

上手くなるためには気合いと継続です!諦めずに頑張りましょう!

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