スタントバイクを作成する上で、多くの方がスプロケットを交換すると思います。もしスプロケットの丁数を変更する場合は、それに対応したチェーンを新しく取り付ける必要があります。
せっかくチェーンを交換するんですから、スタント用の良いチェーンを使いたいですよね!
ですので今回は、スタントに適したベストなチェーンを紹介していきます!
スタント用おすすめチェーン
早速!スタントにおすすめのチェーンを発表します!
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スタントにおすすめのチェーンですが、そんなものありません。
正直、何使っても技術が向上するわけがありません。ただのチェーンなんで。
しかしながらチェーンはスタントを行う上で、最も気を使わないといけないパーツであると個人的に思っています。
それは、チェーンが破断したときのリスクにあると考えています。
まずは、チェーンの役割をおさらいしてみましょう!
チェーンの構造・役割
チェーンの役割は、ある歯車(スプロケット)からある歯車に回転する力(トルク)を伝達する役目を担っています。また、バイクにおけるチェーンの役割は、エンジン側のフロントスプロケットからリアタイヤ側のリアスプロケットにエンジンのトルクを伝達させて、リアタイヤを回転させることによってバイクを前に進ませています。
前記したように、バイクのチェーンは駆動部品であるためにチェーン本体の動きのしなやかさが必要になります。つまり、錆びついて動きの悪いチェーンは最悪であるということです。
バイクのチェーンはエンジン側のスプロケットを経由して、リアスプロケットにトルクを伝達しています。バイクスタントのような場合はさらに、急なトルク変化や、通常では考えられない回転数で一気にクラッチを繋げます。(スプロケットについてはこちらで詳しく説明しています。)
この時、チェーンの柔軟性が錆やメンテナンス不足によって損なわれると、チェーンの設計以上のトルクが無理にかかってしまい、最悪破断します。
ただ破断するだけならいいですが、前記したように駆動部品なのでエンジンを割ってしまう可能性や、破損したチェーンの一部が自分の体や近くにいる人にめがけて飛んでいく危険性があります。
そのため、チェーンで一番大切にしなければならないことは、メンテナンスを怠らない事だと考えています。
理想的なチェーンのメンテナンス
バイクスタントを行う際は、毎回とは言いませんが3回に1回くらいはチェーンの状態を確認してください。確認すべき項目は以下のリストのとおりです。
- チェーンの伸び
- 錆
- 汚れ
- 油膜
- チェーンの動きがスムーズであるか
- シールが飛び出ていないか(シールチェーンの場合)
以上の項目は、チェーンを取り外さなくても確認できる項目です。
また、シールに関してはシールチェーンのみの項目です。
TAKASAGO CHAINではシールチェーン、ノンシールチェーンともに注油やメンテナンスを推奨しています。シールチェーンはゴムをシールに使用しているので、灯油や一部のパーツクリーナーは使用することができません。詳しくはTAKASAGO CHAINのHPにアクセスしてみてください。
結局何を選べばいいのか
シールチェーンやノンシールチェーン、カシメやクリップなど出てきましたが、個人的な見解としてスタントで使うに適したチェーンはノンシールでクリップタイプのものではないかと考えています。
というのも、スプロケの変更やフレームの載せ替えなど、チェーンを外す際にカシメだと相当手間だと感じています。
もちろん、クリップが外れるリスクもありますし、目の前でバーンナウト中にクリップチェーンが外れてカウルに穴をあけてしまった人もいました。
何事にもリスクはつきものだと思っているので、私はそれでもなおクリップを選びますが、正直全部好みです。
最後に有名な日本のチェーンメーカーを紹介します。
有名チェーンメーカー紹介
RK Japan(Takasago)
RK Japanは1951年に創立された埼玉県熊谷市に本社を置くオートバイ・産業用のチェーンを製造・販売している会社です。
価格もリーズナブルで大体5000円から8000円程度で購入できます。
江沼チヱン製作所(EK)
江沼チヱン製作所(以下、EK)は石川県加賀市に本社を構えるチェーンやコンベア装置を製造・販売している会社です。その歴史は1941年からと、RKよりも歴史があります。
EKチェーンは赤や青など多色展開しており、個性やバイクの方向性に合わせたカスタムができます。価格はピンキリですがRKより少し高いくらいです。
まとめ
チェーン管理の大切さを述べましたが、みなさんいかがでしたでしょうか。
バーンナウト中にチェーンが吹っ飛んだら、弾丸の如く鉄片が散らばります。
エンジン壊すと面倒だし、”バイクを乗っている場所”によってはバイクの移動が大変になってしまうと思います。
この記事を見た方はぜひ、自身のバイクのチェーンをチェックしてほしいと思います。
バイク整備を怠らず、安全にスタントを楽しみましょう!