スタントバイクを見たことがある方なら一度は目にしたことがあるでしょう。ハンドル左手側にクラッチレバーと、もう一本のレバー。
バイクスタント界ではあのレバーをハンドブレーキと言い、リアブレーキを左手で操作できるようになっています。
今回はスタントパーツのハンドブレーキについて詳しく解説していきます。
ハンドブレーキとはなんなのか?
一般的なマニュアルバイクにはブレーキというものが三つあり、エンジンの構造を利用したエンジンブレーキ、右手で操作するフロントブレーキ、足で操作するリアブレーキ(フットブレーキ)があります。
しかし、スタントバイクは一般的なバイクのブレーキ三つにプラスしてリアブレーキを左手で操作するものがあり、これをハンドブレーキと言います。このハンドブレーキというのは左手中指で操作するのが主流であり、スタントパーツの中でも必需品といえる部品です。
ではなぜ、リアブレーキを足だけではなく手で操作するのでしょうか?
リアブレーキを手で操作するのはなぜ?
すでにリアブレーキを制御するにはフットブレーキというものが純正でついていますが、手で操作するメリットとは何なんでしょう?
それは大きく分けて二つあり、一つは、バイクスタントには様々な技があり、バイクの上に立つこともあればタンクに座ることもあります。もちろんそんな場面ではステップから足が離れているためフットブレーキを踏むことはできません。そこで使用されるのがハンドブレーキというわけです。
もう一つは、足でのブレーキよりも手のブレーキのほうが繊細な操作が出来るからです。フットブレーキというのは自身の体重を乗っけて足首での操作なのに比べて、ハンドブレーキというのは握力による操作になります。
足よりも手のほうが人間の構造上細かい操作ができるためスタントライダーは時と場合によってフットブレーキとハンドブレーキを使い分けているのです。
ハンドブレーキの構造
ハンドブレーキもフットブレーキと同様にリアキャリパーからブレーキホースを伸ばして、ブレーキマスターに繋がる構造となっています。しかしフットブレーキと違い、リアからハンドルまでをつなぐため非常に長いブレーキホースが使用されます。一般的なバイクではあまり見ないパーツですね。
また人によっては、ハンドブレーキの制動力を上げるためキャリパーを二つ増設する人もいます。
その場合は、一つ目のキャリパーから短いブレーキホースを介して、二つ目のキャリパー。そこから長いブレーキホースを伸ばしてハンドルのブレーキマスターに繋げるということになります。
ハンドブレーキにおいても、一流のスタントライダーは自分の好みと乗り方にあったセッティングをしているのです。
まとめ
今回はスタントパーツの中のハンドブレーキについて詳しく解説してきました。
どのパーツにも言えることですが、自分やバイクにあったパーツ選びをすることが一番大切です。
ハンドブレーキにおいても、「自分の指の長さに対して、ブレーキマスターのレバーが遠すぎて握りにくい」や、「ブレーキホースが長すぎて不格好」であったり、しっかりと事前に知識をつけておくことで防げる失敗というのが多いのです。
これからスタントバイクの製作をする方はしっかりとした知識と計画性をもって取り掛かることが一番の近道と言えるでしょう。
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