スタントバイクではなぜワンフィンガークラッチが選ばれるのか?
人差し指でクラッチ操作。中指でハンドブレーキ操作。各指には役割がある。
一般的なマニュアルバイクのハンドル左手側にはクラッチレバーのみついています。そしてそのレバーは親指以外の4本指で握ることが基本的です。
しかしスタントバイクの場合は、クラッチレバーとハンドブレーキの2本のレバーがついていて、場合によってはその二つのレバーを同時に握ることもあります。
そのため人差し指でクラッチレバー、中指でハンドブレーキ、残った指でハンドルを支えるという役割が分担されているのです。
純正レバーよりも軽い力でクラッチを切ることができる。
バイクスタントでは様々な技を繰り出すにあたり軽快なクラッチ操作が必要とされます。クラッチが重くて握りたいタイミングで握り切れず転倒といったケースも少なくないのです。
では、なぜワンフィンガークラッチは純正のレバーよりも軽いのか。
それは支点にベアリングが組み込まれているからです。ベアリングがあることによって摩擦抵抗は少なくなり、軽い力でレバーを握ることができます。
また、軽い力でレバーを握れるということは疲労を軽減をして練習の質を上げることにもつながるため、ワンフィンガークラッチはスタントパーツの中でも必要不可欠といえるでしょう。
純正レバーよりも頑丈であるため折れにくい。
純正レバーというのは基本的にメーカーがコスト軽減のため見た目に味気がなく、耐久度もありません。それに4本の指で握るため長く設計されています。日常的に転倒を繰り返すバイクスタントの練習にはとても不向きと言えるでしょう。
ですがスタントパーツのワンフィンガークラッチはアルミの削り出しで出来ているものがほとんどであり、純正と比べて非常に強度のある造りとなっております。
また、レバーが短いと地面に当たらないためレバーが折れるリスクが少ないといったメリットもあります。
まとめ
ここまでスタントバイクに使用されるワンフィンガークラッチについて解説してきました。
ほかにも様々なスタントパーツがありますが、このワンフィンガークラッチもバイクスタントをするにあたって欠かせないパーツであるということが分かります。
これからバイクスタントを始める方は、各スタントパーツにどのような機能・特徴があるのかを知識としてつけておくと、車体製作においてスムーズなパーツ選びができ、素晴らしいバイクライフを送ることが出来るのではないでしょうか。
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