誰もが一度は写真や動画などで見た事があるであろうストッピー。前輪は地面につけた状態で、後輪を浮かすというもので、これが綺麗に行えた日には周囲の目線が釘付けになることは間違いないだろう。
しかし、バイクストッピーは基本的なバイクの運転を行う上では必要ではない技術と言える。公道を運転している時には、なかなかお目にかかることのできない技である。
ではなぜ公道では目にすることができないのだろうか。危ないから?難しいから?違反行為だから?
そんな公道におけるストッピーについて解説する。
ストッピーとは?
ストッピーとは、前輪を地面につけた状態で、後輪を浮かすというものである。上記の写真のとおり、ウィリーの逆版といったところだ。別ページでストッピーについて詳しく解説するが、簡単にやり方を紹介する。
ストッピーのやり方
ストッピーのポイントはざっくり下記の通り。
- ボディアクション
- ブレーキのタイミング
- ピッチングモーション
- ストッピーの角度
- 転がる角度に入れる速さ
文面だけを見ていると簡単にできそうな気もしてくるが、ブレーキの加減やストッピーを始める速度を誤ってしまうと前に投げ出されるかつ、自分のバイクの下敷きになる可能性があるため、注意が必要である。またこれを畳む(たたむ)と表現したりする。
バイクストッピーはブレーキのタイミングや、重心移動のタイミングがズレると上手く後輪が上がらない為、ポイントを意識した練習が必要となる。
公道でのストッピーが違反となる可能性
ウィリー編の記事ではウィリーにおける違法性について記述しているが、ストッピーに関しても同じようなことが言えるのではないかと考える。
道路交通法の第70条には次のようなことが記されている
(安全運転の義務)
第70条 車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。
ここでストッピー中のバイクの状態について考える必要がある。
ストッピー中のバイクは、前輪と後輪があるうちバイクの挙動に影響を及ぼす車輪は、地面と接地している前輪のみである。また、先ほど紹介したストッピーの操作においてフロントブレーキは既に握る必要があるため、車両の状態としては車速の制御ができない状態であると、思われても仕方がない。ここでストッピーの角度を浅くすればいいやんと突っ込むのは野暮なのでやめてください。
以上の理由から、バイクの状態が不自由な状態であると判断されたときは安全運転の義務、複数人で行えば共同危険行為にも該当すると考える。
あくまで、警察官、検察官がどう思うかなので個人の見解ではどうにもならないのが現実である。ストッピーが安全運転義務違反に当たらないと思う方は黙秘の方が楽だろう。
まとめ
今回はバイクストッピーについて解説させていただきました。
バイクはルールを守って安全に運転することが1番大切です。
間違っても公道で行うことは控え、バイクスタントは、専用の練習場に通うなどして楽しく堂々と行っていきましょう。